2014年8月12日火曜日

8/12 丸山眞男「政治的判断」

丸 山眞男を改めて読む機会があり、ああこんなものがあったっけと面白く読んだのが「政治的判断」(松本礼二編注『政治の世界』岩波文庫)。確認したところ丸 山眞男集の第7巻にも収録されていた。一般向けの講演記録なので、とても読みやすい。そして1958年に行われた講演であるからすでに50年以上も前のも のであるが「なぜか」まったくもって時代を感じさせないのはなぜだろう。外交とリアリズム、「政界」と「政治」、選挙における有権者の選択、政党の公約、 ジャーナリズム、2大政党制、「政界の安定」と「政治的安定」、政治的無関心、多数決など。どこか一か所ご紹介したいと思いつつ、どこかには決め難く。あ えて短く一節だけ。
「万事お上がやってくれるという考え方と、なあにだれがやったって政治は同じものだ、どうせインチキなんだ、という考え方は、実はうらはらなんです。」(370頁)
ちなみに丸山眞男が亡くなったのは、私が大学へ進学して間もなく。あまりにも取り上げられることが多いからか、あえて食わず嫌いを続け、学部生時代には全 く読まず。大学院進学後、福澤諭吉の『文明論の概略』を読む演習で、解釈が非常に丸山的であることを指摘され、それならば読んでみるかとようやく手にし、 ああ確かに…と気づいて以降、かなり集中的に読み漁るように。私の師は丸山の文章は元気が出るよね、と言っていたが、確かにその通り。批判的思考はほとん どストップしてしまうので(ほぼ全面的に同意してしまう…)あまり自身の論文に引用するなどはしませんが。