無教会自由が丘集会にて聖書講義を担当するようになって10年以上が経ちますが、先日、ついにやってしまいました。当日になって自分が担当であったことに気づく…ということを。
当日の朝に、なんとなくそうなのではないかと思いつつ、行ってみたところがその通り。致し方ないので、中学高校時代に使っていた訳注付きのフランシスコ会の新約聖書をとりに自宅に戻り、そちらも参照しながら、講義を進めました。
こちらのフランシスコ会訳との違いで大変興味深かったのは、今回の担当個所直前にある10章4節。ここが新共同訳では「キリストは律法の目標であります、信じる者すべてに義をもたらすために」となっているのが、フランシスコ会訳では「キリストは律法を終わらせました。それで、信じる者は皆、正しい者とされるのです」となっている。恐らく「目標」「終わらせた」と訳されている言葉は、ギリシャ語の「Τέλος(Telos)」であろう。もちろん、このパウロの言い方は、マタイ福音書の山上の垂訓にある律法についての部分「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである」(5章17節、新共同訳)を踏まえてのこと。しかしながら一方で、目標、目的でもあり終わりでもあるテロスということばが含意するギリシア哲学の影響も感じられる。私たちはイエス・キリストによって「すでに」救われているが「いまだ」キリストの再臨には接していない、中間時に生きる存在である(カール・バルト)、との理解との結びつきを感じた。
担当個所については特に17節1「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです」(新共同訳)に着目。信仰は人間の側からの主体的な働きかけ(たとえば新告白、祈り、信仰に忠実であることを示すような行為)から始まるのではなく、神の側からの呼びかけ、人間の選びに始まり、それを私たちは受動的に受け容れることで信仰に入ることができる、というお話を。感話会では、その講義をもとに、非キリスト者への働きかけ、伝道などについて話し合いを。
当日、伝道について私自身はさほど発言しませんでしたが 、政治学という学問にも携わる人間としては南原繁のあり方が理想かと。キリスト者であることを前面に出すわけではなく、自らの世俗の職務において「自然と」キリスト者としてのあり方が出てくる、そのようなあり方を目指したいものです。
2014年5月22日木曜日
千葉大基礎ゼミ
さて千葉大の授業の方は、今年度は講義と連動のゼミのほか、1年 生を対象とした「基礎ゼミ」も担当。
専門の方は今年度も30名近くの学生が集まり、なんとか部屋に入 りきるという感じ。2週目は一部火曜ゼミに移ってもらったりした こともあり、やや少なくなったもののそれでも20名強。ただ、非 常に熱心な学生が多く、議論は盛り上がっている。
基礎ゼミも同様で、こちらは男女ちょうど半々。おそらく法政経学 部全体ではそれほど女子学生は多くないはずですが。
ちなみに両ゼミとも、まずは議論(対話)の練習ということで取り 上げた話題は、STAP細胞をめぐる問題。学生の関心は思った以 上に高く、発言する学生も多く、質が高い。1年生はグループディ スカッションを経てから発言してもらったが、高学年の専門の学生 たちよりもより活気があったのはとても頼もしい。
なかなか安定する身分でなく研究者を続けるというのは、いろいろ と大変ですが、一方的な講義ではない、学生との交流があるのは、 私自身にとっても楽しいことで、実は対話型講義を一番歓迎して楽 しんでいるのは教員の方かもしれない。
専門の方は今年度も30名近くの学生が集まり、なんとか部屋に入
基礎ゼミも同様で、こちらは男女ちょうど半々。おそらく法政経学
ちなみに両ゼミとも、まずは議論(対話)の練習ということで取り
なかなか安定する身分でなく研究者を続けるというのは、いろいろ
『コミュニタリアニズムの世界』書評
4月26日号の図書新聞に『コミュニタリアニズムの世界』に対す る橋本努氏(北海道大学教授)の書評が掲載されました。実に丹念 に読んでいただき大変ありがたい書評です。
またこうした論文集の場合は、主要著者の論文のみに言及されるこ とも少なくないのですが、今回は最後にではありますが「共和主義 の諸研究・諸理論を周到に整理した宮崎文彦論文」としてご紹介い ただき、「公民的美徳が共通善の政治に果たす役割の観点から、コ ミュニタリアニズムの思想資源を豊かに再構成している」と言及い ただきました。
いやいや、私の共和主義研究など、まだまだ書籍にできる段階では ないだろうと思うなか、このようにご紹介いただくのはお恥ずかし い限りです。
またこうした論文集の場合は、主要著者の論文のみに言及されるこ
いやいや、私の共和主義研究など、まだまだ書籍にできる段階では
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