2011年2月20日日曜日

ハイドン:十字架上のキリストの最後の七つの言葉

 ハイドン、オラトリエンコールで検索すると、バスのソリストを務められた原田圭さんのブログとこのブログが検索にひっかかるということを複数の方から指摘され…。きちんと書いておかねばいけません。

今回の東京オラトリエンコールの演奏会で取り上げられた、表題の曲、ハイドンの《十字架上のキリストの最後の七つの言葉Die sieben letzten Worte unseres Erlösers am kreuze》は、特にその演奏形式において特別なものでした。もともと管弦楽のみで書かれ、その後、弦楽四重奏版とピアノ版
(正確にはピアノだと語弊があるが)、さらには合唱とソリストを加えてのオラトリオ版と、ハイドン自身が様々なヴァージョンに携わった、音楽史上もかなり特異な曲でしょう。
 それだけのヴァージョンがどれも残されているということは、それだけ曲のもっている力が大きいからといえるわけですが、残念ながら日本ではあまり演奏される機会はないようです。


 それで今回は、探した限りでは録音が見つからなかった、弦楽四重奏版を拡大した弦楽合奏+オルガン伴奏によるオラトリオ版。とてもエコノミーな編成ですが、第一生命ホールという空間にも、合唱団の規模的にも似つかわしいものではなかったと思います。録音でも聴くことができないゆえ、どのような響きになるのか当日までわからないという感じでしたが、結果的にはかなり良かったのではないかと思われます。


 なお、今回のヴァージョンを採用するに当たっては、ジュリアード弦楽四重奏団がソリスト4人と録音したヴァージョン(HMVのサイトへ)や、残念ながら現在は入手困難な、ザルツブルク・モーツアルテウム・カメラータ・アカデミカによる弦楽合奏版(AMAZONのサイトへ)
を参考にマエストロが決められたもので、今回の録音がまあ聴けるというものであれば、ぜひ広めてみたいところです。

 今回のプログラムノートはかなりぎりぎりにもかかわらず、校正を繰り返したためかミスが多く・・・。比較的ミスの少ないものをアップロードします。(ともにPDF)

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