2014年10月26日日曜日

社会思想史学会

秋の学会シーズンですが、この週末は社会思想史学会。実は博士課程に進学し、最初に入った学会。そこにアイデンティティを求めているから、ではなく、学部 のとき、清水多吉先生のゼミ生だったからという理由だけですが。というような事情で、さほどまともに学会活動はしていませんが、今日は朝一のセッションか ら参加。午前最初は、カントの共和制論かテイラーかを迷って、前者の発表を聞いてから後者の質疑応答に。
次のセッションは門外漢だなあと思いつつ、明治官僚制のことを知りたかったので、「明治政府による官僚の発言に対する規制について」を聞く。思想家にして 官僚の神田孝平をご専門にされている関西学院・研究員の南森茂太会員の発表は、新聞紙条例・讒謗律の制定が、日本の近代官僚制を形成する契機となったとい う興味深い発表。素朴な疑問として、近代官僚制形成の契機となってた点は興味深いものの、一方で言論弾圧の契機ともなった負の側面もあるのではと質問。こ の制定に深く関与したとされる木戸孝允としては、ある程度の水準を高めようとする意図もあったのではというようなレスポンスをいただく。このあたりの歴史 には全く疎いが、自身でも取り組んでみたいと思う。
午後は田中秀夫編の『野蛮と啓蒙―経済思想史からの接近』の書評会。坂本達哉先生の評が聞きたくてということでもあったが、なによりもう95歳?!になら れた水田洋先生も交えて、中身の濃い議論に圧倒された。最後は上村忠男・宮﨑裕助氏の報告による「社会思想としての批評」のシンポジウム。期待通り、コメ ントの三島憲一先生のウィットにとんだコメントが興味深く。
いやはや、それにしてもそろそろ南原繁ででも題材に発表をしなくては。

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