「小さな政府」とNPM
すでに投票日まで一週間をきってしまった衆院選。今回ほど政治学者泣かせな選挙もおそらくないでしょう。当日ふたを開けてみなければ結果がこれほど見えない選挙も珍しいのではないでしょうか。ちなみに私の大学院時代の師匠は、天候と投票率の関係を論じて有名ですが、今回もその要因が大きく作用するでしょう。それでも民主党の政権奪還は難しいだろう、ということ程度の予測はできそうですが。 それにしても特に日経などを読んでいると盛んに「小さな政府」の話が。いまどきこんな話題で盛り上がっているのも日本ぐらいでは。 そもそも小さな政府とNPM(New Public Management「新公共管理」ないしは「――経営」)は、発想のやや異なるもの。単純化して言えば、前者は量的削減で後者は質的改善。サッチャー政権の進めた前者は一時的に財政を良くしたものの、再び悪化したので、新たな手法として登場したのが、そもそもNPM。単純に官と民で分けて、官がやるのか民がやるのか、という発想ではない。 PFIにしてもそうだが、どうも輸入物は単純化され、ゆがめられ、その所期の目的が果たされないものに堕してしまう。これも丸山の「執拗低音」の影響だろうか。単に思考能力の欠如としか思われないというのが本音。

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