2009年8月15日土曜日

2005/10/18のBlog

ウィーン・フィルのヒンデミット

ひさびさのオーケストラ・コンサート、ひさびさのサントリー・ホールは、リッカルド・ムーティ指揮によるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演。 今回はシューベルトをメインとした地味なプログラムと、来年アーノンクールと来日することなどが災いしたのか、チケットの争奪戦がそれほど激しくなく、私もお目当てのヒンデミットが演奏される土曜日の比較的安い席を確保。 意外と知られていないのが彼らの初来日。50名程度と小規模ながらも、ヒンデミットの指揮で今回と同じ「至高の幻想」を演奏している。ムーティがヒンデミットを振る、というのはやや意外な感もあったが、ヒンデミットの複雑な和声構造もしっかりと把握され、堅固な像が構築された。冒頭からして深い響きでかつ流麗な弦の合奏を聴かされてはたまらなかった。 R・シュトラウスの《死と変容》もこれもまた、力みなく、壮麗な響きに圧倒される。明らかにフライングの拍手は、会場を完全に凍りつかせたが(ムーティの恐さを知らないのか!)、アンコールの《運命の力》序曲で何とか回復。それにしてもあのときのムーティの表情は恐ろしかった。バックステージで見られたのはよかったのか…。 ちなみに今から10年前、ヒンデミットの生誕100年の年にウィーンへ行きましたが、そのときウィーン・フィルは日本へ行ってしまっていたものの(悲)、ウィーン放送響によるヒンデミットのレクイエムをムジークフェラインザールで聴くことができたことは忘れがたいものでした。そのときの前プロが《死と変容》。もちろんR・シュトラウスとヒンデミットが同じ日のプログラムに入ることは全く不思議ではないものの、縁があることを思わせるものでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿