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公共哲学演習
自分が学部時代はすでに7月の中頃から夏季休暇に入っていたような気がするが、私の非常勤先は、7月いっぱい講義があり、いま学生は試験真っ最中。私の授業は27日が最後で、この日にレポートを提出してもらった。これから採点にとりかからねば。 今年度は若干、1年生が少ないものの、約60名分、それぞれに違うテーマを選定してのレポートを読み採点することは決して容易な作業ではなく。しかしながら、特に正規分布での相対評価を意識せずとも、20名程度のクラスだと、優5名、良10名、可5名という結果になるもので。 一方で最後の授業ではアンケートも実施し、この授業の目的は単なる文章技術の習得を目指すものではないが、どういったところにあると理解しているかと問うてみたところ、さすがに2年生は客観的、論理的、批判的、多元的な「ものの考え方」であることを理解してくれている。 一方、千葉大でもフォーマルにではないが、1年生対象の基礎ゼミ「公共性を中心に」を分担担当。4回で、山脇直司氏の公共哲学とは何か (ちくま新書)を扱う少々無理のあるプログラムであったが、担当の学生は、よくポイントを押えたレジュメを作ってきてくれた。 すすめ方としては、当然、その内容すべてを扱うことはできないので、私から若干の補足(特に政治学・行政学として知っておいて欲しいところなど)をしたうえで、報告者ならびにコメンテーターから論点を出してもらって、みんなで議論をするというスタイルを採用。1年生であることもあり、学問的な議論というよりは、教育基本法や市場主義の問題、福祉や年金から環境や貧困の問題まで、テーマを設定していろいろな意見を出してもらうという形を採って、公共哲学というものが、実践的な哲学、現実の問題に関わろうとする思想であるという点を知ってもらうことに重点を置いた。 一方で公共哲学の「哲学」とは、といったことも問うてみた。それなりに20名集まった意識の高い学生たちはそれぞれのイメージを話してくれたので、興味深いものであった。私自身は、「哲学」というものは先の批判的思考と近いイメージを持っており、公共哲学は、公共(性)に対する再考を促すもの(よくよく考え直してみる)という意義を強調したいと考えている。

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