2009年8月15日土曜日

2005/10/20のBlog

色について

高崎経済大での講義で、土屋賢二氏の『猫とロボットとモーツァルト』(哲学論集!)から、「どうして分かるのか―赤色と行先」を取り上げ、それについての感想でも、あるいは「色」に関して思ったことをエッセイにまとめなさいという課題を出してみる。 「どうして分かるのか」は、ある色を見たときに赤色であるということは簡単であるが、なぜそういえるのか、赤色であると判断したのはどのような根拠に基づいているのか、という問いをめぐるもの。このような問いは実はナンセンスで、7つ挙げられた根拠とされるものはすべて不十分。しかしながら私たちはでたらめに判断しているわけではない、といった主旨。結局は赤色の言語ゲームに参加している、ということになるだろうか。 学生の反応はやはりあっけにとられている、という印象。課題もその戸惑いを表現したものが多いが、たまに自分自身でいろいろと考えてくれたものもあり、効果はあったかも。 色といえば、自分自身は前から「青」が好きな色。より正確に言えば群青、もしくは瑠璃色のようなものが好み。これはやはり私が大好きな画家、ラウル・デュフィが次のように述べていたことから一層強まる。「青は、どの明るさでも、その個性を保つ唯一の色である。黄色は陰では黒ずみ、明るいところではあせるし、黒ずんだ赤は褐色となり、白で薄められれば、それはもはや赤ではなくて、別の色、ローズ色である。一方、青は、もっとも黒ずんだ青からもっとも明るい青までのそのさまざまなニュアンスにおいて青である。」  これを読んでああ、自分は自分自身という個を保とうとしているのだなあと認識。個人主義者であるゆえんが分かるような気がした。 ちなみに学部時代に在籍した母校が、生涯アドレスを発行してくれていて、転送用であれば無料でつかるので取得。その際、いくつかあるサーバーに和名の色がつけられており自分で選べるようになっていた。そこで選んだのが「瑠璃」。 この瑠璃、仏教の世界では大変重要な色のようで、七宝の一つに数えられ、薬師如来の住む「浄瑠璃世界」の大地は、 瑠璃であるとか。空海が守護石にしていたとも。 美術関連ではあのウルトラマリンはこの瑠璃(ラピスラズリ)から作られるとか。 というように知れば知るほど不思議な縁と力を感じるが、残念ながら私の誕生石はエメラルド。ラピスラズリは12月の誕生石なんですよね。まあ誕生石は宝石商の考えたものなのでそれほどのつながりは考えなくてもいいようですが。

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