2009年8月15日土曜日

2006/11/22のBlog

「自由主義の二つの顔」朝日書評掲載

9月末に公刊されたジョン・グレイ『自由主義の二つの顔』は、どの程度の売れ行きかどうか聞いていませんが、先日の日曜日の朝日新聞の書評欄で大きく取り上げられました。全文はこちらでお読みになることができます。 また、図書新聞でも取り上げられ、こちらは中金聡氏による本格的なものです。「『暫定協定』は力のまさる側に有利な条件で結ばれる公算大である」といった批判は、井上達夫氏のものと共通するものがあるが、果たしてそうといえるかどうかはやや疑問。徹底した「哲学から政治への遁走」をしているグレイには、確かに課題は山積みであるが、むしろそういった事態を積極的に認めようとするのがグレイではないかと。確かにそれは自らの役割の放棄であり、責任逃れに見えなくもないが、むしろそう見えるのは、哲学による(一義的な)問題解決がありうるという前提に立っているからだよ、とグレイはほくそ笑んでいるのではないか、というのが私の見方です。積極的に「政治」の意義を認めている点を、もっと買ってもよいのではないでしょうか。

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