井上道義指揮のシベリウス
■ 第218回横浜定期演奏会 2006年 6月 24日 (土) 午後6時開演 横浜みなとみらいホール 《日本フィル創立指揮者・渡邉曉雄へのオマージュ》<指揮>井上道義<独唱>大久保光哉(バリトン)* シベリウス組曲「カレリア」~バラード『花咲く墓地での踊り』(オリジナル版より)を含む*《5つの歌》(作品38)より*第2曲「海辺のバルコニーで」第3曲「夜に」付帯音楽《クリスティアン2世》より*「蜘蛛の歌『果てしない森と』」《5つの歌》(作品37)より*第5曲「逢引きからもどった娘」《4つの伝説曲》より「トゥオネラの白鳥」付帯音楽《クオレマ》より「鶴のいる風景」交響曲第7番 http://www.japanphil.or.jp/cgi-bin/concert.cgi 日本フィルの横浜定期。みなとみらいは昨年のヤンソンス/バイエルン放響以来。それにしても2つの意味で、井上道義指揮には疑問だった。《フィンランディア》やヴァイオリン協奏曲はまだしも、そもそもあまり井上氏はシベリウスは振らないのでは?ということ。もうひとつは《日本フィル創立指揮者・渡邉曉雄へのオマージュ》と題したコンサートに、それほど近年の客演回数が多いわけではない、井上氏が招聘されていること。 とおもいつつも、逆に興味深いこともあって足を運んだコンサートは、期待以上の成果。前半のあまり聴く機会のない歌曲群も面白かったが、やはりメインの交響曲第7番の出来が秀逸。前半から好調であったがとにかく弦の美しさが際立っていた。これはシベリウスにおいて非常に重要な要素。集中力も高く、なにより井上氏自身がこの曲を非常によく把握しているようで、常にオーケストラを積極的にリードし盛り立て、音楽を造り上げている姿には感動を覚えた。下手に第2番などのメジャーな曲を選ばなかったのは大正解。

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