2009年8月15日土曜日

2008/04/08のBlog

週刊『ダイヤモンド』特集「学力大不安」

毎年のことながら、年度末は慌しく過ぎ去り、気がつけば新年度。いまだ3月のはじめぐらいの心持でいてしまう。  高崎経済大学での初年時教育をテーマとした共同研究の報告書の校正を提出。新年度の講義は、来週から始まるが、興味深い特集を組んでくれた週刊ダイヤモンド。 4月5日号の特集は「学力大不安」で、「教育崩壊からわが子を守れ!」との副題つき。この副題からも想像できるように、初等~中等教育の話題が中心であるが、学力不安の現状から、政策不全の現実、私立中高と公立校改革、家庭力の高め方、とかなり話題が広範に渡る特大号にふさわしい特集で、興味深いものであった。総花的で、ここをもう少し掘り下げて欲しい、というところが多々あったこともまた確かであるが。   興味深いインタヴューが2つ。ひとつは「ゆとり教育」推進役だった、元文科省大臣官房審議官、寺脇研氏へのインタビュー。もうひとつが、杉並和田中の民間人校長(この3月で退任)藤原和博氏の記事。 昨年度の高経大の報告書を書いている際に、ちょうどこの年の新入生がゆとり教育の1年生ということもあって、当時の文科省の文書などにも眼を通したが、理念は非常に素晴らしいとさえいえるようなもの。寺脇氏のこれからは「自分の頭で考え、付加価値を創造する力」を持った人材が必要であり、そのための教育は詰め込みではないと主張しているが、その点はもっともであろうし、私自身が高崎で実践していることでもある。  また藤原校長による和田中の改革は、最近サピックスとの提携による「夜スペ」が話題となったが、もともとは家庭、学校、地域本部、学習塾がそれぞれの分野において連携をする、体系的な「学び」の仕掛けを作っているという。 特に藤原氏が「元来、学校は地域コミュニティの核になる存在」として、社会における学校の位置づけ、家庭や地域社会との連携などに取り組んでいる点は、私たちのCOEや公共哲学、コミュニタリアニズムとの関係において、大変興味深いものであった。

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