2009年8月15日土曜日

2005/12/19のblog

「プーシキン美術館展」&「スコットランド国立美術館展」

開催前から絶対に見逃すことは出来ないと思っていたマティスの「金魚」。とにかくこれを見るためだけでも行かなくてはと思っていた「プーシキン美術館展」(東京都美術館)。会期終了が近い平日の昼頃に訪れましたが、結構な人の入り。入場制限が行われた日もあったとか。 さて今回の出品作品のなかでマティスを除いて最も目を惹いたのは、ゴッホの「刑務所の中庭」。ゴッホは特別好きなわけでもなく、今年のゴッホ展にも足を運ばなかったのですが、この作品には目にしたと同時に引き寄せられるような「威力」を持っていました。一般的な解説として、この作品がゴッホの晩年の作であり、囚人の表情とゴッホの当時の心情との関連が指摘されるわけですが、それ以上に「中庭」という場所そのもの、つまりは周りを塀で囲まれ、光が上から差し込む空間、というものに意味があるのではと感じました。もし囚人の状況と自らの心的状態をパラレルに描きたいのであれば、もっと囚人に焦点を合わせた描き方をするでしょう。私にとってはその囚人の表情よりも、上半分の光の差し込む空間に目が行きました。あるいは、この作品はその「対比」も注目すべき点かもしれません。 お目当てのマティスは「相変わらず下手」と思いつつ・・・。いやはやこの色彩と、構成はやはりマティスでないと表現できません。金魚だけでなく、その前にあった比較的初期の作品も興味深く。でもリストがいま手許にないので、とりあえず。ちなみに、千葉大生協ではちょっと意外にもTASCHEN社のフェアーで15%引きを実施中。マティスの解説本はすでに購入済みなので、ポストカード集をもっているかもしれない、と思いつつ購入。あとはバウハウスの解説本を買おうどうかと思案中。フンデルトバッサーの結構大型のものもあって興味深いがさすがにちょっと高い。 もうひとつはオークションで安く招待券を手に入れられた「スコットランド国立美術館展」(BUNKAMURA)。特別お目当ての作品があっていったわけではないものの、すなおに風景画等を楽しめるものでした。あえて一つをとればクールベの「峡谷の川」。圧巻でした。ああやっぱり青が好きなんだなあ、と。その意味ではキャメロンの「青白い光」もいい作品でした。水彩ですけれども。 他にはモネの「積み藁、雪の効果」が秀逸。雪と光という私好みの主題の作品。すっかりその空間に浸ってしまいました。 風景画が多い一方でアンリ・ファンタン=ラトゥールによる花の「肖像画」も素晴らしいもの。油絵をやるのであれば、こういう作品を描けるようになりたいと。やはりデッサンぐらいは習いたいと思いつつ、その時間はなかなか・・・。

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